健康百科 > タバコによる病(呼吸器内科医師  小原 一記)

タバコによる病


  2004年の事ではありますが日本でのタバコの喫煙率は男性46.9%、女性13.2%となっています。タバコによると思われる病気で代表的なものを取り上げます。
  #1肺気腫
   平成16年の日本人の死因第10位が肺気腫です。肺気腫とは、肺の空気を取り入れるための細胞が壊れてしまい血液中の酸素と二酸化炭素の交換が困難になってしまう病気です。症状は、息切れ、呼吸困難です。肺気腫の原因は明らかではありませんが、肺気腫患者の8割以上が喫煙者であると報告されています。肺気腫はいったん発病すると進行を止めることはできません。そのため肺気腫にならない事が大切です。今現在原因として最も考えられている煙草を吸わないことが、最大限の予防と思われます。
  #2肺癌
   現在日本人死因第1位が悪性腫瘍(癌)です。男性の肺癌死亡は1993 年死因の第1位となってしまいました。患者さんは男性が多いですが、女性も増加傾向です。肺癌の患者さんの多くは喫煙者であり科学的にもタバコと肺癌に強い関連があることが証明されています。しかし少数ながら非喫煙者の肺癌患者が存在することも事実です。
  肺癌とは肺の細胞の正常なプログラムが壊れ、その細胞が制御を失って増えている状態です。そのため増殖する細胞は無意味な塊を形成し、肺の機能を侵していくのです。肺癌には様々な症状がありますが,咳はその中でもよくある症状です。ほかに胸部,肩,背中の痛みや息切れ,繰り返す肺炎,血痰,などが肺癌に関係した症状として挙げられます。
  これらの症状がある人は医療機関の受診をおすすめします。また症状が無いかたでも1年に1度は健康診断(レントゲンを含めた)を行うようにしましょう。あと禁煙!!

塩谷総合病院   呼吸器内科医師
小原 一記
※小原医師は平成20年3月31日をもちまして退職されています。

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