血管の中に流れる赤血球が少ない状態を貧血と呼びますが貧血は様々な原因により起こるため日常生活の心がけで予防出来る場合もあります。
血液はたんぱく質に加えて鉄、ビタミンB12、葉酸などにより作られるため偏食やダイエット、大酒家、胃切除術後、成長期、妊娠時などは貧血予備状態となります。肉類や魚、野菜などをまんべんなく食べる事で造血に必要な栄養素は十分に摂取出来ますので、食生活に気をつけて下さい。しかし食事で予防する事が出来ない貧血もありますので、短期間に疲れやすくなった、息切れがするなどの貧血症状を自覚した場合には貧血検査を受ける事をお勧めします。貧血が見つかると貧血の原因を検査しますが、胃腸や尿路系からの慢性出血、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患など無症状の疾患が貧血として見つかる事もありますので、該当科での精密検査を引続き受診して下さい。出血(赤血球が血管の外に出ること)の他に、溶血(赤血球が壊されること)でも貧血となりますので、皮膚や眼球の黄染(黄疸)がある場合には採血検査を受診して下さい。さらに血球の産生能が低下し貧血となる場合もありますので、高熱が続く場合や鼻出血、多数の紫斑(青あざ)がある時には合わせて貧血の有無を検査して下さい。
赤血球は減るばかりではなく、増える(多血症)場合もあります。血液疾患以外にも、呼吸器心疾患による慢性の低酸素状態、喫煙、ストレスなどにより赤血球増多症となり、血液が増えすぎると血管の中で血栓を形成し脳梗塞や心筋梗塞などの原因となる場合もありますので治療が必要になります。
貧血は市町村や職場検診で見つける事が出来ますので機会をみて受診して下さい。